Google版「Outlook + MSN + Messenger」が発表されました。「Google Wave」。
平たすぎるけど、平たく言うとそんな感じ。
あまりに出来ることが多すぎて、色々資料見ても把握しづらい。
とりあえずやれそうなこと一覧をまとめてみました。
- 多言語チャット。(リアルタイム翻訳機能付き。現在40言語対応)
- メールの代わりに使えるお絵かきチャット。(ワープロ機能付き)
- Mixi上の友人と、Waveを使ってリアルタイムにチャット。
- Waveを使って個人ブログに投稿。コメントのチェックや返信。
…で、これの何がうれしいのか。無い頭をひねってみました。
1つ目。お絵かきチャット+ワープロ機能。
一般的なワープロ形式で入出力できるなら、設計書を「レビュー」せず、「みんなで書く」事が出来る。
誰かがある程度枠組みを作っておいて、みんなをチャットに呼んだら、あとはみんなでガリガリ書く。
指摘はボイスチャットで言いながら自分で書けばいい。仲のいいプロジェクトなら設計書を書く効率が上がる。
まあ控えめに見ても、頭の柔らかい上司なら「レビューお願いします」って言いに行かなくて良くなる。
本格的なワープロ機能を搭載してくれれば、MS Officeがいらなくなるという時点ですごくいいな。
Open Officeと融合したりしたらめちゃくちゃ便利だな。
次。メール+チャット。
Waveのメールは限りなくチャットに近い。というかチャットです。
が、ワープロ並みの表現力を持つ上に、その内容はサーバーに保存されるので、いつでもどこでも読めるし書ける。
チャットの利点とメールの利点を両方持てるということ。容量的にサーバ負荷は高いけど。まあGoogleだし。
ただサーバがダウンすると怖いかも。ビジネス用ではローカルバックアップが欲しいところ。ちなみにWaveサーバはオープンソースなので、自社のサーバで運用してもOKらしい。
最後。「何でもあり」の拡張機能。
Googleは「ロボット」と「ガジェット」という二つの拡張分野を示している。
ガジェットは最近流行りの小物アプリ。
Waveもガジェット実行環境を持つ。通信機能を生かして対戦ゲームみたいなものも作れるらしい。
実用的なものなら、Mixi投稿ガジェットとか、GMailクライアントも作れるだろう。
ロボットは、Wave用のWeb API。これはサイト運営者が用意するもの。
例えば全く別のサイトで行なわれているディスカッションやブログの更新を、「サイトが発言しました」としてチャットに表示できる。チャットのユーザーとして「ロボット君」を登録できる、というわけ。
まあ例えばTwitterや2ちゃんねるとかのサイトの更新を見ながら、個人的な会話が出来る感覚。
…とか色々書いたけど。
Googleいわく「Waveの発展は、開発者である皆さんにかかっています」らしい。
こんな仕組み作るから、その上で面白いもの作ってよ、って感覚かな。
私から見ると、MicrosoftがMSNで大失敗したものを、もっと洗練して送り出しているようなイメージを受けます。
MSNよりずっと柔軟に、もっと色々と取り込める仕組みとして。
まだ実物もないし、いくつかのデモだけだけど、技術的にはすごいです。マネと言わせないくらいの柔軟性。
まあ私は開発者としてはもっとリッチなアプリが作りたいから、まだFlashとHTMLに居座るけど。
利用者としてはちょっと使ってみたい気はします。便利に使えるならなんでもいい。キラーアプリが出るといいですね。